Tableau Conference 2015 at Las Vegas [レポート] Use Tableau Like a Sith(スターウォーズの”シス卿”の様にTableauを使う) #data15
先月米国ラスベガスにて開催された『Tableau Conference 2015』。イベント期間中に基調講演のレポートを公開しましたが、帰国後は関連エントリ(セッションレポート)については投稿出来ていませんでした。ですので少し日が空いてしまいましたがその他のセッション参加レポートも少しずつ公開していければと思っております。セッション参加資料についても(参加者向けに)順次公開されている様ですので、機会を見てその辺りの内容についても触れていければと思っております。
さて、まず最初に紹介するのは当エントリのセッション、『Use Tableau Like s Sith』です。Sith(シス)というのは映画『スターウォーズ』に出てくる登場人物の用語です。Tableau自体、なぜかスターウォーズをこよなく愛している企業の様でして(セッションレベルの最高峰なやつに『Jedi(ジェダイ)』と付けるくらい)、このセッションはその愛情表現の最たるもの(?)になっています。この辺りの詳細については去年参加したセッションレポートでも触れていますので良ければご参照ください。
上記記載の様に、実は去年も参加していたセッションの続編、2015年版という形になっています。雰囲気を感じ取ってもらうには写真が多目な方が良かろうという事で写真多目でどんな事が紹介されていたのかについて見て行きたいと思います。
セッション開始前
前回は開始前から関連動画を流していたので今回も早目に会場へ行って最前列を確保。するといきなりのダースベイダー。
どうやら今回も動画が準備されているようです。時間を見ると何とトータル30分。毎度の事ながら力の入れ具合がおかしいです。ちなみにダースベイダー、5分程この状態でずっと『コーホー』言ってました。
その後はスター・ウォーズのパロディ画像のオンパレード。去年見たこと無いやつもちょろちょろありました。
動画も終わりかけかな?と思った頃に、発表者とは別のおじさん登場、徐ろに壇上で着替え始めます。
と思ったらいきなりのラップ披露。
Tableauにちなんだネタを踏まえたライムをアカペラで割と長い時間繰り出していました。結構押韻はしっかりしていたように思います。
セッション開始
青い人のラップ披露に喝采が送られたのと併せて、オレンジと緑の人(登壇者)登場。ちなみに彼等、開催会場となる部屋にこのままの格好で来ていました(入場待機で部屋の外で待ってたらちょうど横を通り過ぎていた)。
登壇者登場を見届けて退場する青い人。
セッションタイトル表示。ようやく本編の始まりです。
アジェンダ内容。完全に遊んでますね。まぁ、去年の最後にはCertain Death(確実な死)が待っていたのに比べたら丸くなった感じでしょうか(しろめ
早速数式を用いたTableauビューを使い、今後の時間でどのような内容のものを紹介するかをざっくり解説。
XML Hacks
XML Hacksと称して紹介されたテクニックは『表示カラムの増加』と『Tableauのバージョンダウングレード』。複数環境を入れていて、つい新しいバージョンのTableauでワークブックを上書きしてしまった...なんて事は割とあったりするもの。そんな時にこの技は意外と使えそうな気がします。
Gauges Hacks
次はGauges Hacks。数式を使って、タコメーターをTableau上で実現しようというもの。
出来上がりはこんな感じになっています。タコメータの針の色がライトセイバーの色を表しているのが何とも細かいポイントですね。
Exploding Pie Chart
パイチャートを重ね合わせる技についても『デススター』になぞらえて紹介されていました。方法としては異なる粒度でパイチャートを2つ作成し、それを二重軸で重ね合わせる、というものですが、デモの内容、良く見ると大分類(内側の方)の詳細が中分類(外側の方)となっている訳でも無さそうですね...この辺が上手いこと表現出来るのなら使い道も結構ありそうかな?と思えるテクニックでした。
ちなみに今回のセッションでも『サブリミナル効果』を狙ったスライドの差し込みは健在でした!(しろめ
Network Hacks
続いては、グラフDBのneo4jとWDC(Web Data Connector)を活用したネットワークの可視化。それぞれの技術については下記リンクをご参照ください。
- neo4j
- WDC(Web Data Connector)
予め用意しておいた情報に対し、TableauのWDCインタフェースを使ってアクセスを試みます。
アクセス先の画面背景は勿論ダースベイダー。
Tableau上で幾つか操作を行なうと、早速情報が見えて来ました。
アクセス先のプロパティを変更し、表示内容を増やすような条件に変更。
すると、表示データもそれに併せて増えて来ました!スターウォーズ作品における血縁関係、家系図的な情報をneo4jに投入してそれを可視化していたんですね。
こんな感じでかなり大規模な情報をデモでは見せていました。技術の使い方も凄いですがスターウォーズのこの辺りの情報をちゃんと調べてデータに起こしているという部分も凄いです。
この辺りについてはソースコード等も公開されているようです。興味のある方はこの辺の情報を参考にお試しになってみてはいかがでしょうか。
- Try it yourself: Graph Data
- Source: DarthFlashyPants/sith-wdc · GitHub
Server Hacks
サーバーのエラーに関するネタと、コンテンツの強制的なリロードに関するハックの紹介。リロードについては先日公開した下記エントリでもテーマとして使わせてもらいました。(ちょうどこのセッションでこのネタを確認し、ちょうど機会があったのでネタとして投稿した、という流れでした。)
Vizportal Hacks
Tableau Server上の各種設定ファイルを編集して、外観に関する部分もハックしてしまおう、というのがこちらのVizportal Hacks。
変更箇所は外観、言語設定、ユーザー毎のCSS設定等実に多岐に渡る内容でした。この辺り、変更は出来るけども公式サポート対象外な気もしますので変更の際には十分気を付ける必要がありそうですね...参考情報も併せて紹介されてましたので宜しければご参照ください。
締め
セッション最後には、デモで紹介した内容のリソースが紹介されていました。(vizportalネタについては完全に自己責任のもと行なってください的なテキストがありますね)
- DarthFlashyPants/sith-tps · GitHub
- DarthFlashyPants/sith-vizportal · GitHub
- DarthFlashyPants/sith-wdc · GitHub
締めにはこのスライド。セッションの評価をスマホアプリで行なう仕組みがあったのですが、その際に『このセッションは5/5/5(すべて最高評価)で登録しろよ!』というようなアクションを促すものでした。この辺も悪ノリな感じで良いですね。
さいごに
以上、Tableau Conference 2015@Las Vegas参加セッション『Use Tableau Like a Sith』の参加レポートでした。Tableauはドラッグアンドドロップの簡単操作でも結構色々出来ますが、技術的な部分を掘り下げていくと更に出来る事の幅が広がります。このセッションはその方向性をとことんまで突き詰めたものになるかと思います。若干間違った方向に進んでしまっているんじゃないかという気もしますが(またそれが面白くもあるのですが)、こういった感じで製品を楽しむのも一つのスキルアップに繋がるのでは、と思います。
また、スターウォーズの最新作『スターウォーズ/フォースの覚醒』が来月12/18(金)に公開されるという事もあります&個人的にはシリーズを通してあんまりちゃんと観て来なかったので、これを機会に過去6作品を鑑賞・勉強し、最新第7作目の鑑賞に備えようと思いました。こちらからは以上です。